「まぁ、暁くんはしっかりしているように見えて結構な馬鹿ですからね…
南さんがいてくれて、よかったです。
私は、数学の教師なんて似合いませんからね…」
水無月は、自分の着ている白衣を俺に見せて苦笑いしていた。
うん…
お前は、科学の教師か保険医くらいしかねぇな…
似合ってるよ、マジで…
科学の教師。
「七瀬は、お留守番なんて出来んのか?」
「…七瀬さんは、たぶん遊んでいますね。
七瀬さんが真面目にお留守番をしてくれると思いますか?」
しないな、絶対…
「それで…
どうですか? 接近出来ましたか…?」
「いや、まだだ。
かなり、壁がある子でな…
俺が優しく声をかけても無視される。」
「そうですか…
大人だと、心を開いてくれないかもしれないですね…
暁くんが頼りですね…」
そうだな…
暁くんに、ここは頑張ってもらうしかねぇな…