「俺が留守の間…
みんなのこと頼むよ。
俺も、こっちの仕事終わったら顔見せるから…」
「分かったよ…
気を付けろよ。」
「何、心配してくるの~?
もぉ、悠真は…
俺のこと大好きなんだから~!」
「うぜぇ!」
俺は、電話を切った。
心配するだけ無駄か…
あいつは、暁くん並みに強いからな…
「はぁ…
あいつと出会ったことが、俺の最大の不幸か…」
もう一度、高校時代に戻りてぇ…
「翔…
お前は、今…
何考えてんだよ…」
あの事件から、お前は変わった…
あの人の話をしなくなった…
俺がお前だったら…
暁くんを助けようなんて考えねぇよ…
「水無月、大丈夫か…?
なんか怒ってたみたいだけど…」
南さんが、ドアを叩いて顔を覗かせてきた
「あっ、すみません。
ちょっと、結城と話してたもんで…」
ヤバい、ヤバい…
いつもの調子を戻さないと…
仮面を被るのも疲れるな…