「イヤだね。あんなに楽しいものをやめれるわけねぇだろ?」
「…!」
また、違う暁くんか…!?
「あんた、なんなんだよ。
俺の好きにさせてくんない?
楽しいから、やって何が悪いんだよ。」
俺は、暁くんのその言葉にムカつき殴った。
「楽しい? ふざけるなっ!
命をゲーム感覚で奪うんじゃねぇ!
命は、一つしかないんだよ。
ゲームみたいにセーブなんて出来ねぇんだよ!
大切な命を楽しいからって奪うなっ!」
ふざけるなっ!
軽々しく命を奪う暁くんに腹が立つ。
何故簡単に、命を奪うことが出来るんだ…!
「うぜぇ…偽善者が…」
「偽善者でもいい。
何言われても思われてもいい。
だから、命を大切にしてくれ。」
偽善者…
そうかもしれない…
だけど、暁くんに命の大切さを分かって欲しい…!
「……! !
あぁ、だから…
あの変人は、こいつを仲間にしたのか…」
暁くんは、驚いた顔をしたあと…
納得したように倒れていた体を起こした。
…? どういうことだ…?
「俺は、殺しをやめねぇよ。
せいぜい、俺が殺しをやらねぇように監視するんだな。」
暁くんは、そう言いニヤッと笑って眠った。
分かったよ。
止めてみせるよ、暁くん…