「あれ、まだいたのか~?」
暁くんは、俺に気づくとニコッと笑って…
一瞬のうちに俺の目の前に立っていた。
えっ…いつの間に…!?
いや、それより…
暁くんの体、血まみれじゃないか!
「なぁ…
あんたは、死ぬのは怖い?」
えっ…?
あんた… ?
暁の様子がおかしいことに俺は、気づいた。
「なぁ、俺さぁ…すげぇ、好きなんだよ…」
「…えっ…!?」
これには、俺も驚いて声を出してしまった。
「この気持ち、何やっても止められないんだよ…」
暁くんは、俺の体を撫でて言ってきた。
まさか、暁くん…
俺のこと…!?
いや、俺も好きだけど…
天使みたいな暁くん好きだけど…
男だからな…
いや、そんなこと考えてる場合じゃねぇ!
暁くんの体、大丈夫なのか!?
それに、七瀬や子供たちも…!



