俺は、暁くんから…
七瀬は一週間したら忍び込めると聞いたから…
この事務所?みたいなところで七瀬が接触を完了するまで待つことになった。
事務所には、暁くんと俺と水無月がいる。
水無月は、ほぼ、あの部屋から出てこない
だから、俺と暁くんが二人だけで事務所にいるみたいになっている。
俺は、その方が嬉しいんだが…
暁くんは、いつも窓際に立って外を見ている。
まるで、ご主人の帰りを待つかのように外を見ていた。
俺は、そのことには触れず…
暁くんから色々な話を聞こうと思った。
暁くんは、俺が話かけたらニコッと笑って答えてくれるが…
完全に心を開かないような感じが伝わっていた。
俺だけじゃねぇ…
七瀬や水無月に対しても、壁を作っているような気がした。
まぁ、年頃だし…
色々思うこともあんだろと思って俺は、気にしなかった。



