「ちょっと、何してんの。」
俺がふらふら部屋の中をうろついていたら、七瀬に怒られた。
「あの、さ…俺…何やればいいの…?」
「はぁ?バカじゃないの!
さっき、説明したでしょう!
あんたは、潜入捜査!
だから、私と同じで周りの奴等から接触すればいいの!」
そんな大きな声出すなよ!
マジで、耳痛ぇー!
「弥生さん。
南さんは、初めてだから分からないんだよ。
優しく教えてあげよう。ねっ?」
うわぁー、マジ暁くん、天使!
こんな変人だらけの中に暁くんみたいな天使がいて、よかった~!
「あんた、暁くんを厭らしい目で見ないでよ!
キモいっ!」
弥生は、暁くんを抱き締め…
俺をゴミを見るような目で軽蔑するかのように見てきた。
「厭らしい目で見てねぇよっ!
俺は、ホモじゃねぇ!
男より、女が好きなんだよ!」
「なら、私を狙ってるわけ?
残念でしたー!
私は、身も心も翔ちゃんのものなの!
変態に好きになられたくないわ!」
「誰が、てめぇみてぇな女、好きになるか!」
「や、やめようよ…弥生さん、南さん…!」
暁くんが、俺と七瀬の間に挟まれてケンカを止めに入っていた。



