「弥生さんは、連れて行けないよ…

そこ、弥生さんは入れないんだ……」


七瀬が入れない場所……?


「結城、どこに行く気ですか……?」


水無月が結城を心配してか鋭い目で結城を見ていた。


「…………ちょっと…」


「ちょっと…ってなんですか!?

どこに行くつもりなんですか!?


私もついて行きます。」


「えっ……!?

来なくていいよ!


悠真、絶対に行きたくない場所だから…!」


「………あやしいですね…

やはり私もついて行きます。」


俺は、このとき気づいた。

結城がクスッと笑っていることに……


なんだ……?

なんかあるのか……?