私は、その場から逃げるように去った。 家に帰れない…っ! 蕾様にあわせる顔がない…っ! 私は、路地裏でしばらく泣いていたら… 「見つけた… 咲、どうしたの… 泣いたりして…」 「……………蕾さまぁ……」 私は、蕾様に全て話した。 死ぬ覚悟だった。 蕾様の大切な人を殺したんだから… でも、蕾様は… 「…………もういい… もういいよ……帰ろう…?」 こんな私を赦してくれた。 私は、自分が許せなかった。 今もそうだ… 蕾様に悲しい思いをさせた… 罪悪感が消えない…