~ 翔 視点 ~
「俺が殺したよ。
翔も見てたでしょう?
俺が父さんを殺すとこ…」
「……っ…!」
俺は、兄さんのその言葉を聞いて兄さんを床に倒し兄さんの胸にダーツの矢をあてた。
「なんでだよっ!
なんで、父さんを殺したんだよっ!
いや、なんで暁くんを殺そうとしたんだよっ!
あんなこと翼がしなければ…
いつもどおりな…楽しい生活だったのにっ!
なんで…
なんで、あんなことしたんだよぉ…っ!」
もう翼が何考えてるか分かんないよぉ…っ!
翼も俺と同じで楽しかったんじゃないのかよぉ…
「暁くんが来てから…
父さんは、暁くんばかり構っていただろ…?
翔は、父さんが大好きだったじゃないか…
暁くんは、翔から大好きな父さんを取ったんだよ?
お前の悲しむ顔は、見たくないんだよ。」
「俺のためだって言うのかよ…!
俺は、父さん大好きだったけど…
暁くんも好きだったんだよ!
二人とも大切なんだよ…!」
兄さんは、俺のために…?
間違ってるよ…
俺は、そんなこと望んでいない…!