「……くっ…

水無月さんや南さんは、結城さんを行かせて心配しないんですか!


結城さん、次は記憶を欠落するだ…「暁くん。

それ以上、言わないであげて…


水無月も七瀬も苦しんでいるから…」


南さん…

すみません、ありがとうございます…


南さんの言いたいことが分かったのか暁くんは黙って俯いていた。


「暁くん。分かってください…

私たちは、結城が大事です。


でも、暁くんも大事なんです。

だから、暁くんを失う可能性があるものは避けたいんです。


結城が多少危険でも…

暁くんを失うことに比べたら、まだマシなんです。


すみません。分かってください。」


暁くんは、黙ったまま…

顔を下に向けていた。


「さぁ、また結城を取り戻す作戦でも始めましょう!」


翔を取り戻すことを諦めたわけじゃない。

今から、全力で取り戻す。