「で、話って何…?
悠真や暁くんなら知ってると思うけど、俺の兄さん俺に対して超過保護なんだよ。
早く帰らないと、兄さん心配して何するか…」
「「「…… ! ! 」」」
暁くんたちは、翔の言葉に気づいたみたいだ。
翔は、あの人がお前や俺らに何をしたかを忘れていると…
「悠真?話ないなら、帰るよ?」
「翔ちゃん、ダメだよっ!帰らないで!」
「結城。もう少し、ここにいたらどうだ…?
俺らのこと忘れているみたいだから、自己紹介とかしたいからさ…」
「そうですね!南さんの言うとおりです。
結城。もう少し、ここにいましょう!」
南さん。ナイス!
翔なら、これは断れないだろ…
「すみません。南さん?
また、明日にでも来ますから…
そのとき、自己紹介お願いします。
俺、家飛び出してきちゃったんで…
兄さん、心配していると思うから早く帰りたいんで…」
クソッ!
翔は、一度決めたことは曲げないから厄介だぞ…!
「……………結城さん。
僕も行ってもいいですか…?
久しぶりに、泰人さんや翼さんにも会いたいですから…」
さっきから黙っていた暁くんが、翔についていっていいか聞いた。
まさか、暁くん…
「何言ってるんだよー
暁くんは、俺らの家族なんだから…
そんなこと聞かなくてもいいよ~!」
「……………ありがとうございます。」
翔の言葉に暁くんは、頭を下げてお礼した。



