「お前は、自分の聞かなくていいのか?
気になるだろ…?彼女がいるか、どうか…」
「聞かなくても分かるよ。
俺は、いないよ。
たぶん、作らないと思うし…
俺を好きになってくれる人なんて…
いないと思うからさ~」
いや、いるだろ…
お前がそこら辺の女に告れば、一発だろ。
「そう言えば…
さっきの悠真たちといた、男の人と女の人はBBBっていう仕事仲間なの…?」
「…………そうだ。
二人とも、お前が連れてきた人たちだ。」
覚えてないんだな…?
七瀬さんや南さんのこと…
「そっか…俺が…
なんとなく分かるよ。連れてきた理由…」
「お前の今の記憶だと暁くん…
だいぶ、違ってるだろ…?」
あの頃の暁くんは…
血走った目付きの無口な子だったからな…



