記憶を無くしてる…?
三年間の記憶を俺は無くしてるの…?
分かんない…
兄さんは、何を言ってるんだよ…!
俺は、兄さんから離れたくて家を飛び出した。
家を出るとき兄さんの声がしたけど、俺は無視した。
どこに向かって走ってるとかはなかった…
ただ、一人で考える場所を求めていた。
「……分かんない…よ…」
一体、兄さんは…
いや、俺…は……
どうしちゃったんだよ…
俺は、近くの公園に入った。
ブランコに座り考えた。
気づいたら雨が降っていた。
ちょうどよかった…
誰に見られるわけでもないけど…
泣いてる顔を隠せる…



