BBB ~ 変人たちの集まり ~ 【完】


やっぱり…

私のせいだ…


「さぁてと…

そろそろ行くわ。


翼のヤツが、遅いってキレるかもしんねぇからな…

じゃあな、弥生。」


ナンパ男は、名残惜しそうに私を見てその場から立ち去った。


私のせいだ…

翔ちゃんが拐われたのは…


全部、私のせい…


「……せ!……なせ!七瀬っ!」


「あ………」


南が私を呼んでいた。


「自分を責めるのは、後回しにしろ!

今は、この状況をなんとかするしかねぇ!」


「…………うん。」


そうだ…

翔ちゃんを助けに行かないと…!


「こんだけ騒いでたら、暁くんたちが助けに来るだろ?

でも、来ねぇってことは…
暁くんたちに何かあったとしか考えられねぇ…


早く、この状況をなんとかするぞ…!」


「なんとかするってどうやって…!?

私たち、なんで体が動かないのかも分からないじゃない!」


体を動かそうとすると、痛みが走る。

縛られている感じなのに、縛っているものは見えないし…


なんなの、一体…!