私は、翔ちゃんたちに近づき…
翔ちゃんの手を掴んで南の服を離させようとした。
だけど、翔ちゃんの手はなかなか南から離れない。
「……どうなってんの…?」
「分かんねぇよ。離させようとしたら余計力を入れて握りしめてくんだよ。」
「ズルい、ズルいー!
翔ちゃんが、まるで行かないでって言ってるみたいじゃない!
ズルい、ズルいー!」
「お前なぁ…」
南は、呆れたように私を見てきた。
だって、ズルいじゃない!
私も、翔ちゃんにそんなことされてみたい!
「あぁ、もういいや…
俺、このままここで寝るわ。」
「はぁ!?」
何言ってんのよ!
翔ちゃんと一緒に寝るつもり!?
「だってさ…
こいつ離してくれねぇし、起こすのも可哀想だろ…?
なら、ここで寝るしかねぇだろ…?」
「ダメ!絶対にダメ!
あんたも翔ちゃんに変な気起こすかもしれないから!」
こんな無防備に寝ている可愛い翔ちゃんを見たら誰でも襲いたくなる!
私は、疲れて寝ている翔ちゃんにそんなことしないわよ?
ちょっと、キスしたり髪弄ったりするだけだもん!