「はぁ…仕方ないな…」


「…かはぁ…っ!…はぁ…はぁ…」


ボスは、俺が返事をしないことで面白くないと思ったのか、俺の首を絞めていた糸を離した。


死ぬかと思った…

ボスは、マジで俺を殺そうとしていた…!


「大丈夫?

近くに病院あるから連れていってあげるよ。」


ボスは、人当たりの良い顔をして俺の腕を自分の肩に乗せて周りの人だかりから離れた。


「…ボ…ボス…

マジで酷い…死ぬかと思った…」


「透が俺に隠し事なんかするからだろ?

暁くんを殺すチャンスをお前は逃がしたんだよ?

ちゃんと分かってるのかな?


それに、お仕置きは まだ終わってないよ?

帰ったら、詳しく話を聞いてお仕置き再開だよ。」


泣きたい…

ボスがSすぎてマジで泣きたい!


帰ったら再開とか…

命いくらあっても足りないよぉぉー!


「でも、いい情報が手に入った。

スーパーで買い物するなら、だいたい近くに住んでるってことだよね?


なら翔は、この近くにいるのか…

あぁ、翔…すぐに見つけてあげるからね…」


ボスは、気持ち悪いくらいの笑顔で一人呟いていた。