「もう、南さん…家族を傷つけるのはダメだよ?
次、そんなことしたら…
お仕置きだけじゃ済まないからね?」
こいつが言うお仕置きは…
死にたくなるようなお仕置きか死しかない。
笑顔で恐いことを言う。
「さぁ、なんで南さんを傷つけたのか教えてくれるかな?」
「…………買い物したあと…」
俺は翔に買い物したあとの話をした。
人を殺さないと誓った俺と…
人を殺すのが好きな俺…
どちらも俺だから、意識は同じだ。
でも人を殺さないと誓った俺は、人を殺すところを見るところを拒んでいる。
なんでかは、面倒だから説明しない。
ただ、俺ともう一人の奴は違うってことだ。
翔に全て話すと…
そっか…と言い複雑な顔をしていた。
「南さんに謝ろう?」
翔は、俺の手を引いて部屋から出て南に謝らせた。
南は、いいよ…とニコッと笑い俺の頭を撫でた。
本当に、コイツは…
あの人、ソックリだ…



