「弥生さん、その人…

結城さんじゃないですよ?」


女の後ろから、美少年が俺を見て言った。


「…えっ!?


誰よ、あんた!

翔ちゃんは、どこ!?」


女は、驚いた顔をして俺を見たあと…
俺を壁に突き飛ばし、睨みながら言ってきた。


「痛ってぇなっ!!」


俺は、壁にぶつけたところを手でおさえた


「大丈夫ですか…!?

乱暴しちゃダメだよ、弥生さん!」


美少年が、心配そうな顔をして俺に近づいてきた。


「早く、言いなさい!

翔ちゃんは、どこ!」


うるせぇな…

翔ちゃん、翔ちゃんって、なんだよこの女…