BBB ~ 変人たちの集まり ~ 【完】


「あぁ、死んだよ。

お兄さんを父さんの代わりにしようなんてしてないよ?


だけど、暁くんにはお兄さ…南さんが必要だ。

だから、お兄さんを仲間…家族にしたんだよ。」


「アイツを俺が必要?

笑わせんな!お前だろうが!


お前がアイツを必要としてんだろうが!」



俺がいつ、あの人に似た奴を必要と言った!?

俺は一人でも大丈夫なんだよ!


俺じゃなくてお前が必要としてんだろ!

あの人に似た奴を…
南を必要としてんのはお前だ!



「俺のためとか言うなら…

アイツをもう俺らに関わらせるな…


また、失うぞ…」



そうだ。

また、同じことの繰り返しになる。


俺らに関わったら、また…



「もう、無理だよ。

翼は南さんを見て知ってしまった…


必ず、お兄さんを殺す。

それなら、俺らが近くにいて守ればいい。


次は絶対に、家族を失わせない。」



翔は、強い瞳だった。

この目は、知っている。


覚悟を決めた目だ。