「……アイツが、近くにいる…?」


暁くんの目付きが変わっていった。


「暁くん…?」


「コロス…

アイツだけは、殺してやる…!」


ヤバイ…

暁くん、本気だ…!


「濱田、お前が結城兄を連れて退け!

このままじゃヤバイことになるぞ!」


「ちっ…!クソッ…!」


濱田は暁くんの様子を見て悟り、その場から離れた。


「待て!」


「暁くんが待とう!

こんな昼間からやるのは駄目だよ。


それに、俺は暁くんに言ったよね?

絶対に人を殺させないって。」


俺は、暁くんが濱田を追いかけないように暁くんの前に立ち阻んだ。