「弥生さん。
俺は悠真と出来てないよ。
悠真と出来ているなんて…
考えただけでも気持ち悪いのに…」
翔は、七瀬さんの頭を優しく撫でていたら…
「嘘ッ!私みたもん!
水無月が翔ちゃんを押し倒しているところ!
二人は、やっぱり出来ていたんだぁぁ…
だから、私を家族とか言って女として見てくれなかったのね…!」
翔の手を叩いて、暁くんに抱きついて泣いていた。
暁くんは、弥生さんの話を聞いたらしくて俺たちを軽蔑したみたいな目で見てきた。
「そういうことだったのか…
だから、七瀬に惚れなかったんだな…
女より男がよかったんだな…」
「ちょっ、それは違うよ、お兄さん!
俺だって女の人がいいに決まってるじゃん!
いや、なんでお兄さん…
俺から離れるの…?
だから、違うって!」
南さんは、一歩一歩翔から離れていった。
近づくなと言っているような顔だった。



