「ねぇ、何回も言うけどさ…
その話し方やめてよ。
昨日みたいに、昔のような話し方にしてくれない?
ちょっと違和感ありすぎて、気持ち悪いよ?」
「……そうだな。
俺もお前といるときは、こっちにするわ。
俺もはっきり言ったら、こっちの方が楽だからな…」
敵から大人しい感じにして油断させないといけないと思っていたから、ずっと敬語で話していた。
敬語の方が、なんか大人しいような感じするだろ?
南さんたちにも敬語で話しているようにしている。
騙すなら味方からっていうからな…
「悠真、そろそろこの体勢やめようよ。
男に見下ろされ、特に悠真に見下ろされる趣味はないんだからさ。」
「あぁ、そうだな。」
俺は、すぐに翔から退こうとしたら…
「翔ちゃーん!
今日もお出かけしよ……えっ…?」
七瀬さんが部屋に入ってきて、俺らの体勢を見て目を見開いて固まっていた。



