「痛い目みないと悠真は分からないんでしょう?
なら、片目潰すくらいで勘弁してあげるよ。」
「……それは困りますね。
片目しか使えないとなると、色々大変ですから…
阻止します…!」
私は、結城が私の首を掴んでいる手を掴みもう一つの空いた手で結城が持っているダーツの矢を奪い、結城を床に倒した。
私も結城と床に倒れ、結城を見上げる形になりダーツの矢を結城の首に少し刺した。
「………悠真がこんな行動するなんて思わなかったな…
久しぶりじゃない?」
「……えぇ、高校以来ですから…
少し体がなまっていますが、結城の隙をつくことは出来ましたね。」
高校のときは、喧嘩ばかりしていましたから…
相手の武器や相手を動けなくする方法はいくらでもあります。
「悠真に見下ろされているのは、やっぱり気持ちいいとは言えないね…
悠真が俺より上って感じするじゃん?」
「私は、あなたに負けるつもりはありませんよ。」
頭も技術も力も負けるつもりはない。
絶対に結城には負けたくない。



