「弥生さんが結城さんと初めて逢ったのって確か…


マフィアのボスを暗殺するっていうので…

結城さんが潜入捜査で接触したのがその女である弥生さんだったんですよね?」


暁くんがお茶を私と南に渡してソファに座って言った。


「えっ…?

マフィアの女…!?


マジかよ…」


南は、暁くんの言葉に驚いていたけど…

そんな大したことじゃないわよ。


ちょっとマフィアのボスに気に入られて女になっただけ。

別に好きじゃなかった。


ただ、退屈してたし…

欲しいものは買ってくれたから、女になっただけ。


マフィアのボスの女になる前も色んな男の女になっていたし、別に苦じゃなかった。


でも、今となっては…

女になったおかげで翔ちゃんと出逢えたしラッキーって感じだけどね。


「結城さんがその仕事で帰ってきたとき、弥生さんがいてビックリしましたよ。

BBBの事務所に、ボスの女であった弥生さんを連れてくるなんて…」


「翔ちゃんにBBBに入らない?と誘ってもらったからね。」


私は、翔ちゃんに誘われて嬉しかった。

翔ちゃんのこと好きになっちゃってたし、退屈しないと思ったからね。