「悠真だって、俺にこれつけたのに盗聴器までつけたでしょう?
悠真の嘘の方がずっと酷いよ!」
翔は、首輪を俺に見せつけるように言ってきた。
今、それを出すかよ…
「盗聴器は、とってよ?
マジで、俺は変態じゃないし。
他人に何もかも聞かれるなんて、すごい嫌だから…」
「……他人?他人じゃないだろ…?
家族じゃなかったのか…?」
あれ?
家族って言ってなかったっけ…?
俺は、ニヤッと笑って翔に言うと…
「………っっ!
家族で親友だよ!
だけど、家族でも盗聴器はつけないよ!」
まぁ、そうだが…
外すことは、出来ない。
こいつは、また何かを隠すかもしれないからな…
「ちょっと、悠真。
外してよ。これイヤだよぉ…」
「………翔。
俺は、お前が好きなんだよ…
だから、お前の全てが聞きたい…
俺にお前の全てを聞かせてくれ…」
これは、自分で言ってて恥ずかしくなる…!
でも、こうでも言わないと…
あいつがまた敵と接触して何かあってからじゃ遅いんだ。
盗聴器は、外せない。



