BBB ~ 変人たちの集まり ~ 【完】


「悠真だって、俺にこれつけたのに盗聴器までつけたでしょう?

悠真の嘘の方がずっと酷いよ!」


翔は、首輪を俺に見せつけるように言ってきた。


今、それを出すかよ…


「盗聴器は、とってよ?

マジで、俺は変態じゃないし。
他人に何もかも聞かれるなんて、すごい嫌だから…」


「……他人?他人じゃないだろ…?

家族じゃなかったのか…?」


あれ?

家族って言ってなかったっけ…?


俺は、ニヤッと笑って翔に言うと…


「………っっ!


家族で親友だよ!

だけど、家族でも盗聴器はつけないよ!」



まぁ、そうだが…

外すことは、出来ない。


こいつは、また何かを隠すかもしれないからな…


「ちょっと、悠真。

外してよ。これイヤだよぉ…」


「………翔。

俺は、お前が好きなんだよ…


だから、お前の全てが聞きたい…

俺にお前の全てを聞かせてくれ…」



これは、自分で言ってて恥ずかしくなる…!

でも、こうでも言わないと…


あいつがまた敵と接触して何かあってからじゃ遅いんだ。

盗聴器は、外せない。