「あっ、じゃあ手伝ってもらえますか?」


「おう。」


俺と暁くんは、そのまま台所に行き準備をした。


「なに作ろうか?」


「そうですね…

結城さんが好きなオムライスとかにしましょうか。」


オムライスか…

結城って本当に子どもっぽいよな…


暁くんの方が断然大人に見える。


「みんなって好き嫌いあるの?」


オムライスって野菜入ってるけど…

この野菜が嫌い!とか人それぞれあるからな…


「えっと…


結城さんは、基本的に苦いものは嫌いだと言っていますね。

水無月さんは、ネバネバしているものが嫌いだと言っていました。

七瀬さんは、嫌いなものがありすぎて言えません。

僕は、梅干しとかおばあちゃんとかが好むようなものが嫌いです。」


これは、さすがに料理するの大変だな…

みんなの好みがバラバラすぎて、料理作るのも一苦労だな…


「じゃあ、栄養バランスとみんなの好みに合わせて作らないとな。」


「はい。」


俺と暁くんは、基本的な材料をいれてオムライスを作った。

暁くんは最後の仕上げの卵が綺麗に出来ず落ち込んでいた。