~ 水無月 視点 ~
お兄さんを選んでよかった…か…
本当によかったと思うよ。
南さんがいてくれて、お前を救ってくれたんだからな…
「あれでよかったの?」
女が俺のとこに来て言ってきた。
「えぇ。ありがとうございます。」
俺は、女に礼を言って財布を出して金を渡した。
「別にあれくらいで、お金もらえるならやるよ。
結構いい男だったし、そのままお持ち帰りしたかったんだけど、それだと金貰えないし~」
翔がお前みたいな女を相手にするわけねぇだろ…
おっと、いけませんね。
言葉使い直さないと…
「あんたも結構いい男だし…
ねぇ、私とこれから遊ばない?」
「すみません。私はあなたみたいな女、好みじゃないので。」
女は、うざっ…と言って私から離れた。
私は、ベンチから立ち耳につけていたイヤホンを外して事務所に向かった。
一応、あとをつけてよかったです。
結城が逃げずに、すみましたからね。
あんな女を使ったのは間違いでしたね。
香水の臭いが服についたから、洗わないと…
結城は気づいてないみたいですね…
盗聴器も首輪についていたなんて…
まぁ、結城ならすぐに見つけると思うので時間の問題ですね。
これからも南さんには、結城はもちろん暁くんも見てもらわないと…
結城があなたをBBBに入れた理由は、結城の代わりではなく、暁くんを救ってもらうためなんですから…