「……俺、やっぱりお兄さんを選んでよかったよ。
お兄さんが居てくれて、本当によかった…」
結城は、服で目を擦りながら笑顔を俺に見せてきた。
「お兄さん、これからもBBBにいてね。
俺らのお父さんになってね?」
「……お父さんかよ。
まぁ、一番歳上だしな…
仕方ねぇから居てやるよ。」
暁くんは、17歳だろ。
結城と水無月は、21だろ。
七瀬は、22だろ。
俺が24で、一番歳上だ。
「やったぁ~!
じゃあ、まずこれにサインして!」
「あぁ、サインね…
って!ふざけんな!
危ねぇ。また騙されるとこだった!」
結城が出した紙とペンを叩いて下に落とした。
危ねぇ、またやっちまうとこだった!
「…ちっ。あと少しだったのになぁ~」
「もう騙されるかっ!」
結城は、落ちている紙とペンを拾って自分の服のポケットにいれた。
「さぁ、戻ろうか!
弥生さん、心配してると思うし。」
「誰のせいで心配かけたと思ってんだ?」
俺は、こいつらのお守りをこれからも見ないとダメなのかよ…
大の大人なのに、子供より厄介だぞ…