「お前、放浪癖とか嘘だろ。
お前は、何かをしようとBBBの奴等を置いて放浪していたんだろ?」
最初から疑問に思っていた。
BBBの奴等は、こいつには放浪癖があると言って結城は自由人だと決めつけていた。
だけど、俺が最初に会ったとき…
こいつからは、放浪癖なんて感じなかった。
自由に生きているとかじゃなく…
何かを捜して旅しているように思えた。
それに、こいつの兄に会ったとき…
こいつは、兄貴を捜していたという感じの言葉を言っていた。
あとは、今のこの状態を見れば…
「お前、兄貴を捜していたな…?
俺にお前の代わりをさせて、お前は兄貴を捜していた。
つまり、今お前のやることってのは、兄貴を捜すことだろ?」
結城は、図星をつかれたように驚いた顔をして俺を見ていた。
「…はぁ…図星かよ…
お前一人の問題じゃないだろ?
もう俺らの問題になってきてるんだぜ?
一人で解決しようとすんなよ…」
一人で解決なんて無茶だろ…
お前の兄貴にも仲間がいるのは確かだ。
一人で解決出来るわけない。



