七瀬は、次に化粧品を買いたいと言ってきたから…

俺と結城は、近くのベンチに座り七瀬が来るのを待っていた。


「ごめん、お兄さん。

ちょっと俺、トイレ行ってくる。」


結城は、七瀬が買った服を置いてトイレに向かった。


はぁ…

なんか疲れた…


七瀬は、化粧品売り場だし…

結城は、トイレ…あれ…?


ちょっ、マジかよ…!


俺は、荷物を持って結城が向かった方向を追いかけるように急いで走った。


トイレは、逆方向だ。

目の前にトイレの標識があったから間違えるはずねぇ。


あいつ、逃げ出しやがった!


俺は、結城を見つけようと必死に捜した。

結城なら、もうこの近くにはいないと思ったが…いた!


なんか女に捕まっていた。

よかった、見つかった!


俺は、結城と女に近づいた。


「ねぇ~、一緒に遊びましょうよ~」


「いや、ごめんね。

俺、今彼女と来てて待たせてるから、早く行かないと…」


「そんなのほっとけばいいじゃん。

私の方が絶対に…うまいよ…?」


「いや、いいです。俺、彼女愛してるんで…」


なに変な会話してんだよ…!


結城は、自分の腕を掴んでいる女の手を離そうと必死に彼女がいると嘘をついていた