~ 幸也 視点 ~


「旨いっ!」


俺と天ちゃんは、席に着いてケーキを食べてた。

天ちゃんは、甘いもの大好きやから…
近くにあったケーキ屋に入った。


「……うん……」


天ちゃんは、もぐもぐとケーキを食べ続けていた。


「……さっき…の人……危な…い…」


天ちゃんは、ケーキを食べながら表情を変えずに、いきなり俺に言ってきた。


「危ない?なんでや…?」


「…女の人……が抱きついていた…男の人…

危険……ボス並に…強い…」


ボス並に強い…!?

それは、危険やけど…


「あんな三角関係みたいな奴等、俺らに関わらへんのちゃう?」


普通に、一般人やん。

強くても俺らに関わらへんやろ…?


「…関わる…じゃない……もう…関わっている…」


「もう関わってる…?」


俺らが接触した誰かか…?

いや、でもあんな奴等見たことないで…


「……あの男…の人……敵……危険…」


どういう意味か分からんけど…

天ちゃんが、ここまで言うなら本当に危険なんやな。