「翔ちゃんっ!
私の好きなもの覚えててくれたんだねっ!
もぉ、大好きぃ!」
七瀬は、感激したみたいで店の中でも気にせず結城に抱きついた。
「…ぅ…ん…弥生さん、食べれないぃ…」
七瀬が抱きついたことで、結城が食べれないと嘆いていた。
「お前ら、マジでやめてくれ…」
周りの視線が俺らに向いているのが分かる。
頼むから、普通のデートしてくださいっ!
そして結城がケーキを全部食べて俺らは席をたとうとしたら…
「……っお!」
「……っ…!」
俺が立った瞬間に女の人とぶつかって女の人が倒れそうになったのを手で掴んで、なんとか倒れないですんだ。
「すみません!大丈夫でしたか!?」
俺は、頭を下げて女の人に謝った。
「……無事…」
女の人は、感情がこもってない声で答えてきた。



