俺の携帯を誰かが奪い…
「翔、久しぶりだね。
どこに隠れているのかな?
俺がかくれんぼは、得意じゃないって知ってるだろ?」
今の翔とは違い、陽気な声で翔に話しかけていた。
倒れた俺からは、翔の声は聞こえなかった
「あぁ、久しぶりに翔の声を聞けて嬉しいな~
早く翔に会いたいよ。
場所教えてあげるから、来てくれるよね?
来てくれるって信じてるよ。
俺の可愛い可愛い翔なら、俺の言う事聞いてくれるよね?
もし来てくれなかったら、ショックで翔の大事なお友だちに…
そんな声出すなんて、ひどいなぁ…
あんなに可愛がってあげたのに~
……やっぱり、言う事聞いてくれるんだね!
じゃあ、昔いつも遊んでいた場所覚えている?
そうだよ、そこで待ち合わせね。
早く来てくれよ、我慢するのは苦手なことも知ってるよね?
待ってるよ、俺の可愛い翔。」
そして男は、電話を切ったみたいで俺に投げつけてきた。



