あなたがいればそれでいい

「そっか。いや、さっきまであんなに憎んでて都合いいっていうのはわかってるんだけど。でも、やっぱり俺にとって最後のあの日以外は本当に大好きな時間で、それもあってやっぱり憎めきれなかったりとか、いや、あんな態度とっといてそんなこといえねえよな。いや、だから、あの、つまり

俺、姉ちゃんとまだ家族で嬉しい。」


へらりと笑う桜立に私もそれまでの唯一幸せだった時間が思い出されて、胸がギュッと暖かくなった。



「あ、そうだ!パパにお願いしたら、桜立も家族になれるかな?」



「え?いや、わりいって」



桜立の言葉は気にしないでパパに電話をかける



『もしもし』



「……パパ?あの、えと、弟がいるんだけど」



『・・・・・・ん?』




「えと、桜立っていう子なんだけど」



『え?ちょ、ちょっと待って』



「桜立を、ちゃんと弟にしたい」



『うん、なんとなく分かったようなわからないような。桜立って子に変わってくれる?』



「う、うん」





はい、と桜立に携帯を渡す。





「え?あ、はい・・・・え!?えしゅ、修作さん?え?あ、はい!……いいんですか?……あ!それについては大丈夫です!はい!…はい!ありがとうございます!それじゃあ、え?いいんすか?……ははは!はい。分かりました。それじゃあ失礼します」




話し終わった桜立は電話を切って携帯を返してくれた。