あなたがいればそれでいい

「要さん?
え?キャラおかしくないですか?え?」


「あ゛?」


「ひぃ!さーせんっしたぁ!!」



「要?なんで桜立蹴ったの?」



「・・・ノワ、俺の話聞いてたか?」



「うん。でも、本気でけったらだめっ!
桜立痛いよ」




「悪い」




さっきまでの威圧感がなくなってしゅんとしだした要



「私じゃなくて桜立に謝って」



「・・・・・悪かった?」




何故か疑問形の謝罪にちょっと怒った。




「桜立、どっか折れてない?」



「いや、大丈っ夫」



「じゃないんだね。どこ?」




「いや、本当に!」



「・・・そっか、桜立は私に嘘つくんだ」




瞳を潤ませて目を伏せ、傷付いたとでも言いたげな表情をしながら言う。
そうすればすぐに顔が青くなる桜立