あなたがいればそれでいい

「要さんはこいつがどんな奴か知らないんですか!?
こいつは・・・・・ただの人形ですよ!」




その言葉を言い終わる前に、風が吹いた。





「二度と、その口きけねえようにしてやろうか」





壁にぶつけられ、要に首を絞められてる桜立
要からはものすごい殺気、本当に殺しかねない




「要、ダメ」



「・・・無理だ」




「ねえ、要、お願い」




「何も知らねえこいつは、もっとお前を傷つける」




「それでも離して」





いつになく強引な私に、渋々と言ったような感じで手を離した要
桜立は咳き込んで、周りの人が大丈夫か?と声をかけていた。