あなたがいればそれでいい

「要さん!」




歩きだした私達の前に立つ、一人の少年





「・・・・・なんだ」




「なんですか。その女」




「あ゛」




「その女が、どんな女か分かってるんですか」




「桜立」




「お前なんかが俺の名前を呼ぶな!!」





呟くようにはいたはずの言葉は、しっかりと桜立に聞こえていたようだった。
横で、要が動こうとしたのが分かったから要の腕を掴んでそれを抑える。





「ノワ?」



「ダメ」




「桜立?どうしたんだよ」





桜立の周りには翡翠の人たちが集まる。