あなたがいればそれでいい

バタリ、バタ






「やばい、あの空間やばい」




「天使?女の方天使だろ」




「てか要さんだって、なにあの笑顔
笑ってる顔なんて年に1回見れるか見れないかぐらいだぞ」




「おい、お前鼻血出てる」




「うお!まじか」




「おーい!こっちに倒れた奴いる!」




「うお!めっちゃ幸せそうな顔してんな!」




「・・・我が生涯に一片の悔いなし」




「え?ねえ、かな…え?」





死んだ?死人?え?どうしよう。
これって私達が殺したことになる?
要と死んだ人(まだ死んでません)を交互に見ながらプチパニックを起こしていると、要が急に笑い出した。




「え?要?」




「イヤ……フッ
ノワ可愛いな」




「え?」