「おい、あいつ誰だ?」




「いや、知らね」




「要さんの女?
でも、要さんって女嫌いだよな?」




「ああ、莉音さんでさえも寄せ付けてないし」





下っ端の会話にちょっと驚く





「要、女の人嫌いなの?」




「ああ、嫌いよりか、受け付けない」




「んー?」





でも、私って女だよね





「ノワは特別だ」




「そっか」






ふわりとほほ笑んだ要に、私も笑顔になった。