あなたがいればそれでいい

「じゃあ、今日さっそく集会をして紹介しようか」



「放課後、倉庫に集めろ」



「了解」



「わ~楽しみだな~」



「あいつ等こんな要見たらびっくりするぞ」




楽しそうに会話する莉音と大和
その二人を見守る歩と恭生




「・・・・・なに、これ」




知らない。こんな温かそうな空間
私は知らない。




「ノワ、俺がいる」




ギュッと抱きしめられる。俺を忘れるなとでもいう風に





「・・・・・うん」





だから私も抱きしめ返す。忘れないよと伝えるために