あなたがいればそれでいい

「冗談だ」


「うぅ」





なんか、要が意地悪だ




「悪い、ちょっといじわるだったな」



「・・・」




ジーッと要を見る。




「おっはよ~」



急に大きな声がしたのでそっちを見る。
ああ、莉音か。あと他の皆も入ってきてる。



その後にぞろぞろと続く女子の集団
なにあれ、怖い。



「チッ」



「要?」



ちょっと不機嫌になった。
やっぱり莉音が嫌いなのかな




「ノワ」





ギュッと抱きしめられた。




「どうしたの?」




まるで、敵から守るように抱きしめてくる要を不思議に思った。