あなたがいればそれでいい

「んっ、要、も・・・無理」



「ん?まだだ。まだ終わりになんてさせない」



「ん~」




もう食べられない!お腹いっぱいだもん




「はあ」



ビクッ
ため息は、嫌い。だって、呆れてる証拠だから




「食べる!」



「いい。俺が食べる」




そう言って一口食べた要
どうしよう。



「怒った?やだ、嫌わないで、要、ンッ」




急に、要からキスをされた。
だんだんと口内に入ってくる物


これは、お粥?




「一口、食べられたな」




にっこりと笑う要



「俺は、ノワに呆れるとか、嫌うとか、捨てるとかありえないから。
だから、信じろ」


真っ直ぐに見つめる要の目に、私は頷くことしかできなかった。