あなたがいればそれでいい

「んっ」


頬をなでられる感覚がくすぐったくて、ゆっくりと目を開けた。


「あ、悪い
起したか?」


「大丈夫」



ふんわり微笑む要は、いつもの余裕を取り戻したみたい。
余裕のない要も好きだけど、今の甘い笑顔の要のが好き



「シャワー浴びるか」


「うん
今、何時?」


「8時」


「え?」



思ったよりも時間がたってる



「半日以上ベッドで過ごしたな」


「そだね」



二人で微笑みあった。