「だから?」



「え?」



「異常だからなんだ」



「そ、れは」



「ノワが異常なら、あいつらはどうなる」



「要?」




私が傷つくのに私以上に傷つく要


傷つく必要ないのに、要は私を救ってくれた神様みたいな人。
要は自分のことは全然なのに、私のことになると、執着する。




「要」



「なにも知らないお前達が、なにを言える」



「要、なんで、聞いてくれないの?」




誰を、思い出してるの?誰を、見てるの?
なんで、無視するの?



「あんな奴ら、思い出さなくたっていいんだよ」



要に口付けをする。要の意識がこっちにくるよう強引に舌をねじ込む。




「ん、はぁ」




要がハッと気づいたように私を見た後は自分から私の舌を絡め取ってきた。