あなたがいればそれでいい

「修作さーん!そろそろ俺のこと思い出してー」



「あ、わりい!」



修作さんじゃない人が喋ったことにより修作さんの意識が私からそれた。
肩から力が少し抜けた。
あれ?やっぱり要以外はパパでも緊張するんだ。




「俺はお前の担任の栄治!栄治さんって呼んでくれ!よろしくな!」


「よ、ろしく…お…し、ます
………ぇーじ、さん」




やっぱり、慣れていない人とはうまく喋れない。作っちゃえば簡単だけど
要は私が作るのを嫌がるから、如何してもな時以外は作らないようにしている。


「かわいいなー」



「ノワちゃんって呼べよ。呼び捨てなんかしたら嫌われるぞ」



「え!そうなの?」



その問いに、こくりと頷く



「なんで?」


「特別な人しか、ダメ
大切なものだから」




そこははっきりと言う
だって、そうだから




「なんで、よろしくお願いします」


「ま、いいや。嫌われるとかショックだし。」


「じゃあ、クラスまで行こうか。
要は先に行っとけ」


「え?」




要と離れて、栄治さんと二人だけ?