わたしはクスッと笑って階段を昇った。


「瓜先!」


「まだなにかあんのかー?」


「去年、手を差し伸べてくれて、ありがとう!」


そう笑って言って、私は階段を降りて行った。

そして、後ろから「どういたしまして」と優しい声が聞こえた。




END