カウンターの下を覗けば、あははと笑っている良子と、実妃ちゃんが体育座りをしている。
「あの日、私が日直だったことも計算して、呼んだんでしょ?」
「あちゃー全部バレちゃったか」
そう、今まで私がかぼちゃ君について悩んでた一連は、全部良子が仕組んだことだった。
私が初めて天野先輩と会った時も、タイミングが良すぎるし。
昨日も、私が日直の仕事をしている間に、実妃ちゃんに話を合わせて私にかぼちゃ君のことを尋ねるようにしたのだろう。そして、その後に八坂先輩に事情を説明したのだ。
そして今日、かぼちゃ君が現れた理由。
サッカー部のオフであり、もう一つ。
図書室の鍵当番が瓜先であること。
「昨日職員室からでるとき、チラッと鍵当番のところみたら、昨日と今日が連続で瓜先だったから。おかしいなって思って」
「なるほどねーそれで、瓜先もかぼちゃ君の一人だってわかったわけだ」
うんうんと頷く良子。
そして、図書室のドアが開き、3人目のかぼちゃ君、瓜先が入ってきた。
お前ら、もう帰れ。閉館時間だ」
「ぷぷっ、瓜先、その姿ほんとに似合わない」
良子がそう指を指して笑うと、瓜先は少し頬を赤くして「うるせっ」と良子にデコピンをした。
そんな瓜先を見て、あたしもぷっと小さく吹き出した。

