さてと、私も帰ろう。
あ……図書室、よって見ようかな。

もしかしたらかぼちゃ君がいるかもしれない。

そう思い、図書室に向かうと、図書室には明かりがまだついている。

もうとっくに閉まってる時間なのに……もしかして本当に……。

そう思って近づき、ゆっくりドアを開けようとすると、勢いよく図書室のドアが開いた。

「わっ?! ……って、天野先輩?!」

ドアを開けたのは、天野飛鳥先輩。

「あ、天野先輩、こんな時間になんで図書室に……?」

「そういうお前は?」

「わ、わたしは、もしかしたらかぼちゃ君がいるかもと思って……」

「……ふーん。なかなか鋭いな」

え……?

「俺、用事あるから。じゃあな、りんごちゃん」

「えっ、ちょっ、今のどういうっ、ってか凛子です!!」

私の右側を通って行く先輩。
その先輩のある部分をみて、私は目を丸くして立ち止まった。

「……うそ」

もう姿が見えない先輩の右側の首筋には、3つのほくろが並んでいた。