「……っ?!?!」

綺麗なメロディーとは全く正反対。
カラスの泣き声のような、いや、それ以上に雑音に近いような。

良子がすぐ帰った理由ってこれ……?!

なるほど、きいたら不幸になるって噂も納得。

それでも、さっきまで先輩の話を思いだすと、自然と笑みが零れた。

こんな先輩も素敵だ、なんて思えたんだ。


歌が終われば、私はたくさんの拍手を送った。
そんな私をみて、先輩は少し驚いてたけど、すぐに優しく笑ってくれた。


「じゃあ、またねりんごちゃん。かぼちゃ君の正体、わかるといいわね」

「はい、必ず見つけます! それと、凛子です」

先輩はクスクスと笑って廊下を走って行ってしまった。