「雄大、暴走族なんて辞めなよ。危ないじゃんか。」


彼の腕に抱かれながら、何度目かも分からない言葉を彼に投げ掛ける。
返答なんて分かりきっているけど、暴走族なんて心配で仕方がない。



「大丈夫だって、心配すんな。俺はずっとお前と居るから。」


優しい笑顔を浮かべながら言う雄大、
だけど心配なものは心配で。


「もー、..気を付けないと駄目だよ。」


「分かってるよ、大丈夫。」


雄大は同じ高校に通っていたけど、自分から退学届けを出して退学した。


「ねえ、雄大。私達の出会いって不思議だったね？」


そう、私達が出会ったのは1年程前の事____